うかうかしていると彼女はどんどん吸収していく。
おっぱいだけでなく、わたしたちのすること成すことみんな。
今日もキッチンでご飯を作っていてふと目をやると、鏡の前に置きっぱなしにしていた私の櫛を手にとって、耳あたりの髪の毛を必死にとかそうとしていた。しかし、まだ手は頭に届かない。ぷぷぷ、かわいらしい。
0歳ってこんなにもいろいろできるものなの?
はじめての子育ては、驚きと発見の連続である。
ピラティスの生徒さんに紹介してもらった、
桶谷式の母乳相談室へ行ってきた。
マンション(自宅の一室)が施術室になっている、ここにはたくさんの赤ちゃんや、子育て中のお母さんがくるのであろう。
こざっぱり片付けられて、雪荒ぶ外とは打って変わって、半袖でいてもいいくらい暖かいその部屋は、ぬくぬくとコマを抱いてずっといたくなるほど居心地のよい場所だった。
ベテランの助産師さん、どことなくplaytimecafeのよしえさんに似ている。
playtimecafeは郡山にあったカフェで、よしえさんはそこでいつもおいしいガトーショコラを焼いていた。アロマセラピストでもあり、私が好きすぎてやまない、尊敬するお姉さん(といってもだいぶ年上だけど)。
それだけで、気持ちがふわっと緩んだ。
緊張しながらも、ひたすらおっぱいを揉んでもらう。
痛いかと思いきや、それほどでもなく、心地よささえあった。
しゃべりすぎることなく、必要なことだけを聞き、施術をし初めてのマッサージ、終了。こんなものかーと、帰りがけ、自分のおっぱいを触ってみてビックリした。
や、や、や、やわらかい。
そういえば、コマさんが生まれたときはこのくらい柔らかかった気がする。知らず知らずの間に、どうしてこんなにカチコチになっちゃっていたんだろう。
「いろいろ溜まっちゃっていたのね。
でもだぁいじょぶよ。乳腺炎は、おっぱいの風邪のようなものだから」
その一言がスッと心を落ち着かせてくれた。
おっぱいにはおっぱいの専門家がいるんだね。
これも、母になって知る、新しい世界。
紹介してもらえてよかった。
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