ふと物思い。
10年前キャバ嬢時代、当時20歳になりたてのあたしに、脂ののったスーツを着たおじさんが「選挙行った?」って聞いてきた。
「あ。今選挙なんだ。そーゆーの、きょーみなーい」と応えたら、お酒の席でえらいお説教をされたのを思い出した。「煩いなこのおじさん」と思っていたあたしは、終始上の空で彼が何を話していたかなんて、これっぽっちも覚えちゃいないけれど、今なら彼とも、選挙をネタにそこそこ、盛り上がってお酒が飲めそうな気がする。
その時のあたしは、選挙が自分たちの生活にこんなに直結してるなんて、ぜーんぜん実感なかったんだもんな。
どう伝えたら、あの頃のあたしに「へー、選挙って意外と面白いじゃん」と思ってもらえるのかは、未だにわからない。
でも、最近はちょいちょいそんなことを考えてる。それはもちろん、福島知事選が今週末にあるから。
今回の知事選、福島の未来だけじゃなく、日本や世界の未来を占う一戦だとあたしは思っている。
後から歴史を読み解いたらきっとこの日、ターニングポイントになりえると思うんだけどな。個人的には住民票を移動してしまったゆえ、そんな大局面に参加できる権利がないのは、本当につまらない。
あ。そうね。
ひとつ言えるなら、いかなきゃダメ!と説教されたから益々行きたくなくなったのかもね。当時の私は。
おじさん、選挙の楽しみ方をおしえてくれれば、良かったのにな。なんて他力本願なタラレバ談義でした。
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