都市と田舎
先週末、島牧へ行ってふと感じとことがある。なんのことはない、札幌は都会だという、至って当たり前のことなんだけど。
島牧村という人口1600人の村は、何かやっている人たちは、みんな顔が見える。競争ではなく共生。あるものを生かす、ないものは作る、シェアする。
島牧村だけではなくて、後志地域の人たちが互いにそうしてゆるりと暮らしている。その一端を感じながらの3日間だった。
普段は散り散りな人たちが集まってくる高揚感。イベント終了後、みんなが新たなものを手にして各々が家へと帰ってゆく、祭りの後のなんともいえない満足感と、どことない淋しさ。
まるで福島にいるよう、終始居心地がよかった。
北海道に移り住んで、札幌に暮らして、この地はこんなにものんびりしていて、穏やかだと思っていたのに、札幌ですら私はどこか何かに追いかけられるように、焦りながら暮らしていたということに気づくこととなった。
北海道とはいえ、やはり、札幌は都会なのだ。
それが悪いとは言っていない。
ただ、福島という人口30万前後のちょうどよい田舎町育ちのわたしの肌に染み付いた居心地の良さとは、やはり田舎町にある。そんな気づきを伴った実感だった。
福島市…ふと私の生まれた土地でコマを育てられたら。と思うこともないわけではない。覚悟をもって、福島で楽しく暮らしているみんなを見ていて、羨ましく感じることもある。でも、私にその選択が、できる強さはない。
いじる楽しさと、居心地の良さが共存した地域。これからの私のテーマとなりそうである。
大切にしたいのは、肌感覚。
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