『避難先と避難元とをつなげる番組を作るんだ!』
『この現状をもっともっと多くの人に知ってもらわなきゃ!』
淋しさを紛らわすように、
目に見えないなにかに突き動かされるように、
番組をはじめたのは避難してきた年の冬、まだ雪の残る去年の3月のコトでした。
毎週木曜日22:00から1時間、プロデューサーもいなければ、ディレクターもいない、アシスタントすらいない中、たったひとりで企画・編集・放送と番組パーソナリティをつとめてきたこの番組も今夜の放送で86回目を迎えます。こうして書いてみると、まるで一人芝居をしている芸人みたいですね(笑)。
気付けば1年8ヶ月、一週も休むことなく、よくやってきた。と自分でもビックリ。
それくらい当時は「私がやらなきゃ!」って気持ちが強かったのかも知れません。
地元郡山コミュニティ放送、南相馬ひばりFM、シーウェーブFMいわき
そして避難先の札幌FMドラマシティさんからご縁を頂き、ラジオでは4局放送。
ユーストリームの視聴者は全国10,000人を超えていました。
10,000人ってすごいですね。それをだけでも感無量です。
今年の311を迎えた頃から考え始めていた
これからの「カラカラソワカ」の行く先。
「確かに避難生活や原発事故の状況は変わらないけれど、伝え続けなければいけない状況ではあるけれど、哀しく辛く伝え続けるのはきっともうフェイズが違う。」
「これから先も、ずっとずっと続けて行きたいけれど、だとするのであればもっとフレキシブルに形を変えて『楽しさやコレカラノコト』にフォーカスした番組が作りたい。」そんな思いが私の中に沸き上がってくるようになっていました。
そんな時に身ごもったのがこの新しい命でした。
妊娠初期は、母である自分とパーソナリティとして人前に出ていく自分との切り替えができなくて苦しかったり、近頃はお腹でウネウネと動くこの子の胎動を感じながら皆さんから頂くひとつひとつのメッセージを読ませて頂いたりしていました。
「分娩台の上から伝える訳にいかないし、カラソワどうしよう…」
1人でやっているからこそブチ当たった壁でもありました。
今年8月からはサポートを受けていた、あったかい道からの資金面独立も重なり、そこを含めてどうするのか?考えることになりました。
さんざん、本当にさんざん。
悩んだ末、10月いっぱいで放送を一度お休みさせて頂くことにしました。
いつも聴いて頂くリスナーの方々の顔を思い出すと、胸がチクチクします。もちろん、レギュラーの放送をお休みして、きちんと戻って来れるか不安がない訳ではありません。
でも、何よりも、今はこの命を大切にしたいこと。
それから、私自身、一度時間をおいてコレカラ必要なコトを客観的に見てみたいこと。
続けていくためにも、無理なく続けられる体制をきちんと整備したいこと。
今のカラカラソワカにとって何ものにも代え難い大きな3つの理由です。
わたしがわたしらしく、伝え続けられるような番組
聴いてくれる誰かがチョッピリ笑顔になるような番組
でも、きちんと真髄を伝えられる番組づくりができるようになるまで、わたしのわがままではありますが、少しの間お時間を頂きたいと思います。
シーウェーブFMいわきのアベ局長に相談したときの
「大丈夫。僕らもリスナーも待ってるから。帰ってくるのが一年たっても2年たってもいいじゃない!待ってるよ。」
その一言に涙が溢れました。
リスナーのみなさんの「おめでとう!」が心から嬉しかった。
本当に今まで支えて頂いていた数えきれない人たちがいてくれたから、今日という日を迎えられたと思っています。
残念ながら、今夜が最後の放送となります。
今夜も感謝を胸に精一杯1時間!お伝えしたいと思います。
ここカラ、今カラ、私から、あなたから、幸せ(=ソワカ)になっていきましょうね♡
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